SLあそBOYを見よう!!
2002.7.30〜8/1実行

 

 計画は瞬く間に組みたてられていった。そう、SL撮影の旅である。過去には大井川鐵道、釧網線、山口線と来たが、今回は更に西、熊本は豊肥線を目指すことになったのだ。

2002年7月30日、御殿場線の最終電車で出発。沼津駅ではいつものようにコンテナ貨物札幌行き4070レを見送り(富士の紙やら静岡からの食品やらの入ったコンテナわらわら。C20とか国鉄時代の古いコンテナもあったりするし)サンライズ出雲ののびのび座席へ。すぐ眠ってしまった。岡山からはひかり351号Railstarに乗り換える。このサンライズ〜ひかり351号乗り継ぎは今までも数多くこなしているが眠れるしとにかく速い。8:49、博多に到着。

 

 博多からつばめ5号へ乗り換える。すこぶる快調に走る。鳥栖の手前辺りで新駅を作っているのを目撃したが待避線も出来ていて完成間近のようだ。鳥栖では高校生クイズの予選会があったらしく浴衣姿の女子高校生などホームに多くの人がいた。
 久留米発車後、ビュッフェへ。コーヒーとチーズケーキを頼む。新幹線ですら食堂車/ビュッフェ亡き今、食堂車/対面カウンター形式での供食サービスはこのつばめのビュッフェとトワイライトエクスプレス・カシオペアなどごくごく限られた列車だけになってしまった。列車の客室内のイスに座ったままも悪いわけではないが、やはり狭い客室でなくゆったり出来る空間も欲しいものである。このつばめのビュッフェも九州新幹線部分開業に合わせ客室に改造されなくなってしまうとのこと。惜しいことです・・・。大牟田では三井専用鉄道との授受部に海上コンテナ積みコキや液化塩素積タンク車・濃硝酸積みタンク車を確認。構内にも過酸化水素積みタンク車を確認する。のんびりと外を見ながらコーヒーを飲んでいたが、熊本まであと20分となり席に戻ることにする。丘陵や田畑が続いていた沿線も徐々に家々が増え北熊本、そしてやがて熊本へ到着した。

 熊本駅を降りすぐにレンタカーを借りる。SLあそBOYはつばめ5号到着5分前に出発している。すぐに追いかけないと・・・。豊肥線は国道57号線と平行に走っており、当然57号線に出ることが肝心である。そして延々と走る。・・・最初は平地だったがいつのまにか森が増えすぐ横は山・・・。そして3段スイッチバックの立野駅が見えてきた。跨線橋から駅構内にあそBOYが止まっているのが見える。立野−赤水間は撮影ポイントが多数あるといわれているがどこで撮るか・・・。それ以上に車を停められるスペースはあるのか?? 現場を知らない上にいかんせん時間がなさ過ぎる・・・。と言う訳で更に上に上がっていく。そしてようやく線路と57号が同じ高さに並ぶ地点に達した。しかもちょうどカーブしているではないか!! 駐車場所もOK!!ここで撮ることにしよう。

 

 

 車で先行したため20分程度時間が出来た。車で追い抜いてわずか1区間でこれだけ時間差が出来るとは、逆にSLにとってそれだけ大変な区間であるといえるのだろう。しばらく待ち、ようやく煙が見えてきた。音からしてもかなりあえぎながら登っている感じがする。そして私の横を駆け抜けていった。

 車に乗って追跡をする。列車は相変わらずあえぎながら走っておりすぐに追い抜いてしまった。とりあえずは次の撮影ポイントを探して先行する。実は1枚、阿蘇山バックの写真を撮りたいと思っていたのだな。国道57号を外れ線路の北側を並行する道路をひた走る。そしてようやくそのポイントを発見。市ノ川駅の東側であろうか。

 山はやや霞んでいた。田んぼにはとんぼが飛び交っていた。

 

 さらに東に向かい、宮地駅で待ち伏せる。そして入換作業を見物する。あそBOY到着後にキハ220単行の普通列車が発車。次いで側線に止まっていたキハ31+47が入換で上り本線に入る。SLが動き出すのはその後で、大分側の本線上に引上げ、側線2番(?)に客車を留置。SLは引き上げてからさらにもう1本奥に入りその側線の奥にある転車台へ。そして少し回ってステップと給水施設のある定位置に落ちつく。

さて、SLはしばらく動かないことだろうし一息入れようか・・・。


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