山口旅行記 2000.5.8〜5.10

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 普段なかなか取れない連休が奇跡的にとれたので、山口県内の乗り潰しをしてきました。ただ日程的にも2日間ではかなり厳しかったです。観光をどこかで入れようかと考えていたのですが結局断念し、乗り鉄に専念することになりました。でもおかげで非常に内容の濃いDeeeeeepな旅行になりました(^_^) ちなみに使用した切符はこちら。
周遊きっぷの津和野・秋芳・萩ゾーン。トータルで36000円ぐらいしました。実際には車内精算したものや現地で買った切符もあり、食費・宿泊費等の諸費用も合わせると50000円以上かかりました。


5/8、仕事から帰ると夜9時20分だった。急いで夕食をとり風呂に入り荷物の準備をする。10時45分に家を出る。御殿場線最終(22時53分発2587G、クモハ313-3006/V6)で沼津に出る。すぐに静岡行き最終(23:09発837M、クモハ113-2003/C1)で富士に向かう。富士で友人に会った後、駅に戻りサンライズ瀬戸を待つ。気になったことが1つ。0:00発の上り方面回送っていったい何なんでしょう?前にサンライズに乗ったときも気になって新蒲原まで上り線を見ていたのだけどそのときは結局それらしい列車を目撃することはなかった。今回は上の段だったのでそれを確認するでもなくすぐに寝てしまった。車両は西日本持ち第3編成。(モハネ285-203)。後ろは東海持ち第2編成。

 目が醒めると姫路だった。5時間でよく起きられるな(笑) 網干総合車両所を見る。113系トップナンバー5001番のユニットを見かける。動いているのかなぁ? あのポジションではどうなのか。本線に隣接して検修庫が建っているが中の様子はわからない。まぁ、とにかく細長くて大きな車庫/工場である。再びうとうとして今度は東岡山駅付近で目が醒める。岡山で下車する。で周りを見まわすと、115系に117系、105系、キハ47、しばらくして快速マリンライナーの213系とこの地域での普通型車両が勢ぞろいである。あ、某通勤型はマリンライナーに乗って茶屋町まで行くと会えるのではないかと(笑) 

岡山電車区115系A8編成クハ115-1032
中間にはモハ115-1111などというゾロ目番の車もいる。
700系ひかりRailStar ひかり351号 E5編成

 岡山からは新幹線に乗り換えて6時52分発ひかりRailStar351号で岡山へ向かう。7号車は禁煙の指定席。2−2シートでゆったりとしてて、隣の席との間合いも確保されていて居住性は十分。壁面の1番の席にはパソコン用コンセントが設置されている。デッキにはトンネルが多い山陽新幹線であるが徳山では瀬戸内海が望まれる。所々に保線基地があったりして単調ながらも車窓から見るものは結構ある。8時9分、小郡に到着した。


 小郡から周遊きっぷのゾーン圏内となる。まずは改札を出て周辺を望む。南口にはバスターミナルとなっているようで宇部新川や山口宇部空港、湯田温泉、秋芳、萩、長門市方面へ発着している。特にすることもないので構内へ入り車両を眺めることにする。まず、新幹線の保線基地があり、宇部線ホーム、山陽線の2本のホーム、山口線ホームがある。構内を見渡すと115系が1本停まっている。下関区C34編成。しばらくすると上下ともに列車がやってきた。下りは115系2000番台車4連(編成番号メモるの忘れたが、静岡運転所の113系に似たような番号のがいる。)、上りはC2編成。

←岡山  C2  Tc199 MM'2002 T'c652  下関→
      C34  Tc329 MM'319  T'c329

 C34編成は新製冷房車。特にこれという際立った特徴はないが、C2編成は興味深い。Tc199はライトが大目玉の0番台車。御殿場線でも昨年まで6200番(200番にインバータークーラー取り付けのため+6000番された車両)が走っていたが廃車となっている。聞いたところによるとかつては199番も御殿場線を走っていたらしい。2002番も静岡運転所に似たような番号の車(クモハ115-2002+モハ114-2602)がいることもありなんだか親近感を覚えてしまう(^_^;; Tc650番台車はモハ114を電装解除して先頭車化改造した車で広島・山口地区でしか見ることの出来ない車だが、元が0番台車だけに冷房装置・車内配置など細かい違いが見られる車である。これらの車両をのんびり眺めていたが、やがて発車していった。
 しばらくして特急おき2号が入線してきた。キハ181系の3連である。

←小郡  キハ181-31 キハ180-56 キハ181-7  鳥取→

国鉄時代からの特急色。これはこれで美しいのだが、山陰線の高速化が決まり、そう遠くない将来に消える運命にある。

大目玉のクハ115-199が先頭のC2編成 おきはキハ181系3連で運転されている。

 まだ時間があるので北口を出て線路沿いを歩く。駅の東側には車両基地があり、先程のC34編成もこの留置線に入っていった。他に目を引いたのはSLやまぐち用の12系客車。かなり外観が凝っていて、とても元が12系とは思えないぐらいの外見だった。また配給車代用のワム80000・トラ45000も留置されていた。時間が近づいてきたので駅に戻り特急おきに乗る。48分ぐらいに115系の2+2の4連が入る。8時52分、発車。

 列車は平行する国道9号を横目に走る。しばらくして温泉で有名な湯田温泉。ここにも立ち寄りたかったんだけどなぁ〜〜。山口を過ぎ、しばらくして峠を越える。人里離れた山中を走りトンネルを抜ける。しばらくして狭い谷が少し開けた盆地のようなところを行く。田植えがほとんど終わり、最後の段階の手植えをやっているところがある。徳佐を過ぎて少しするとのどかな田園地帯が終わり山をくぐるトンネルに入る。狭い谷間を走りしばらくすると津和野の町並みが見えてくる。屋根が意図的にか1色に揃えられ美しい。また歴史のありそうな古い建物も見える。ここも一度寄ってみたいなぁ〜。津和野駅でかなりの下車があり最初から閑散としていた車内はますます閑散となってしまった。津和野には転車台がありSLやまぐちの運行に活用されている。津和野からも狭い谷間を進む。少しずつ開けてきて益田の市街地。益田駅の手前に工場があり、かつて引込み線が敷かれていた事がはっきり分かるような痕跡が見える。10:29、益田着。構内には11本もの留置線がありかなり広いが、停まっているのはキハ40が2両だけだった。

 益田でも時間があるので駅前を散歩する。駅前には観光案内所がある。ぶらっと歩いていくと市場というか問屋街みたいなところが見えてくる。時間的に朝市としてはもう終わったようで片付けがてらに数人のおじちゃん・おばちゃんが談笑していた。駅前は商店街であるが人はまばら。1本裏通りにジュンテンドーというホームセンターがあるので寄ってみる。街中の店だけに店は狭く売り場が荒れている感じがした。まぁやっていることは私の会社と同じだが。店を出て裏通りを進む。スナック・飲み屋が建ち並んでいる。駅前に戻る。バスの待合室がある。ここから東京に行く直行便もあるようだ。また石見空港の利用を呼びかけるポスターが貼ってあって、この地域に住んでいる人である条件を満たして利用する場合に割り引き制度があるらしい。駅に戻り、次に乗る長門市行きに乗り込む。11時26分発車。

キハ40−2071  益田駅近くの工場。タンク車が見える。
このはかにも数両が確認できた。タキ6???。

 長門市行きはキハ40-2119の1両編成ワンマン列車。益田を出てすぐの専用線の跡が見えた工場を見ると工場構内にタンク車がごろごろしている。高津川を渡りしばらくは海岸近くの少し高い段を進む。やがて住宅地が途切れ砂浜が見えてくる。夏場は海水浴でにぎあうのでしょうね。次の戸田小浜駅を過ぎた辺りから山がちになりトンネルをいくつかくぐる。線路自体はかなりの区間で海岸線と寄り添って進み眺めはよい。しかしまぁ、一部で平行する県道64号線には驚いた。県道なんだけど、はっきり行ってそこら中の山道と全然変わらない。道は車がやっと1台通れる程度の狭い道。行き違いできる場所も限られていてマトモな道じゃない(笑) 東萩駅は歴史の街萩の観光拠点。本当はここも立ち寄りたかったなぁ〜。

 海を見ながら13:30に長門市到着。わずか5分で仙崎行きに乗り換える。キハ23-4の単行。私以外に乗客は親子連れが一組だけ。

仙崎駅でキハ23−4。 奈古−長門大井間にて。

 仙崎で駅を出て200Mぐらいで海にたどり着く。駅から西100Mでも堤防があるが、ここ仙崎はちょっとした半島のような地形。少し先には青海島という島があり観光地としても知られているところらしい。観光船乗り場がありおみやげ屋もある。ちょっと覗いてみたが、観光船は青海島を1周するもので1時間半かかる。2200円。おみやげ屋さんは海産物が中心。かまぼこが名産らしい。買おうかと思ったが時間の関係で断念。14:06発のバスで長門市駅へ戻る。どうもこの区間はバスの方が利便性が良さそうな気がする。¥160だし。

 駅に戻ると次の美祢線厚狭行きは既に入線していた。キハ120-22単行ロングシートはいや〜ん。隣には萩駅ですれちがった団体専用列車「ふれあいパル」が停まっている。東萩駅で団体客を乗せてきたのだろう。やがて先に発車していった。こちらは14:38に発車。2駅で温泉街のある長門湯本駅。山陰には温泉地も多いね。山越えをし、しばらくして重安駅に至った。重安駅は頭上にベルトコンベアーがあるぐらいの殺風景な駅。貨車は止まっていなかったもののレールは光っており今でも動いていることが分かる。しかし、周りには線路を撤去した跡地が広がっている。次の美祢駅には宇部興産からの専用線があり、5本の授受線がある。しかし貨車の姿はない。石灰石輸送は廃止され、現在では中国電力三隅火力発電所との間でタキ1100形貨車による炭酸カルシウム/フライアッシュ輸送が1日1往復行われているに過ぎない。ただPC枕木ばかりの線路、広々とした駅構内がかつて貨物列車が頻繁に走っていた過去の栄華をしのばせるに過ぎない。南大嶺駅もかつては大嶺支線が分かれていたが廃止され、現在は交換設備があるだけの単純な駅になってしまった。15:34厚狭着。

キハ120-22 車内はロングシート。隣はふれあいパル。 宇部新川駅構内で休むクモハ105-531以下4連。
この後でパンタを上げて運転準備をしていた。

 15:45発で宇部に向かう。115系モハ115-2108。厚狭−宇部間にはかつて石灰石輸送の貨物列車のための専用の線路が敷かれていたが廃止となりその跡が残っている。宇部では高校生が大勢ごった返していて16:11発の宇部線の列車を待っていた。105系の2連(クモハ105-12)。さすがに立席が多く出る。居能駅でDE10にホキ9500×12両の貨物列車と交換する。居能駅も宇部港へ向かう貨物線やその他にも貨物の引込み線があったものだが全く使われなくなってしまったようだ。16:21、宇部新川にて下車。かつては少し離れたところに宇部新川電車区があったが現在は廃止になった。もっとも乗務員区は健在で構内の留置線には3本ほど105系が休んでいた。また3番線には次の小野田行きとなるクモハ123が停まっている。時間があるせいかまだ誰も乗っていない。ちょうどよいので車内を観察する。駅を出ると目の前は宇部市営バスのバスターミナル。なんか地方都市にしてはすごい充実ぶりである。構内に戻ると、さっきのクモハ123は発車時間が間近になったのか満席に近い状態になっていた。16:51に発車。4駅目の雀田にて下車。


クモハ123−4

運転席付近の写真
整理券発行機は故障していた様だ。
 

クモハ123-4の座席
深く柔らかいバケットシートだ。

 雀田にてあのクモハ42001と対面する。あのぶどう色2号。今や営業用車両で定期運転されている旧型電車としては最後になってしまった。17:06に発車する。

 電車は釣り掛け音を出しながら、加速は割と鋭く、しかし40〜50キロぐらいのゆったりとしたスピードで走る。やがて本山支線唯一の中間駅、浜河内に停車。再び発車。車窓は東側は農地と住宅地でその向こうに工業地帯が広がる。西側は丘陵である。やがて終点の長門本山駅に到着。高校生が4人ばかり下車した。長門本山では30分ほど時間があり車両を観察するにはこの上ない。


クモハ42001

デッキ付近はロングシートでその他はボックスになっている。

クモハ42を反対側から見たところ


クモハ42の運賃箱。下にジャンパー線が…

運転室

雀田にて

クモハ42を側面から見たところ

クモハ42001の銘版。ちなみに検査は9-10(11-3)。

車内。木製でニス塗りの車内。現在の車両にはない味わいが感じられる。

長門本山駅全景。ホームに待合室があるだけ。

左の写真を撮った位置から少し下がって回れ右するとこんな感じの海岸線を見ることが出来る。

待っている間に運転士さんに「006はどうしているの?」と聞いてみた。話によると動ける状態ではあるがずっと下関にいるらしい。本山支線にはここしばらく専ら001が来ているらしい。ついでに記念乗車証やらを頂きちょっとうれしい気分(^_^) 
 17:41、列車は再び雀田に向かって走り出す。乗客は私ともう2人ぐらいか。5分ちょっとで到着した。小野田線との接続はまだ時間があるので車内にあったノートに書き込みをする。18:06発小野田行きはクモハ123−3の単行。どうやらこの時間帯は小野田線内はクモハ123を2両で回している様だ。小野田ではわずか1分接続。着いたホームの反対側に山陽線列車が入ってきた。

 列車は115系の2連。クモハ114−554。朝、小郡駅でおきの発車3分前に到着した115系4連に含まれていた車で、再会できてちょっと嬉しかったm(^o^)m 元はモハ114−0番台を先頭車化改造した車らしい。もっともバケットシートに取り換えられシートピッチが拡大されている。おかげでドア横のロングシート(2人かけ)が撤去されてしまったが。車端部はトイレらしきスペース(後になって冷房装置だということを知ったが)があって反対側はロングシートになっている。翌日遭遇するクハ115−651と比較対照するとこれまた面白い。小月でも115−2連(確か552の編成)を見かけるが、バケットシートの色がこちらはオレンジ系なのに対し向こうは普通の115と同じ緑である。新下関で113系4連に遭遇する。T'c5484+MM'5127+Tc??? 網干区にいた車の様だが、こんなところで113系に会えるとは・・・。幡生〜下関ではEF81-300+400+300+450と3色揃った回送列車も見かける。下関に到着。

 下関駅は高架になっていて改札の下に自由通路がある。食堂/焼きたてパン屋/弁当屋/おみやげ屋/コンビニ/本屋/レコード屋/100円ショップ/ゲームセンター/銀行のCD機/交番という具合に何でもあって買い物をするのに困らない駅だ。駅前にはバスターミナルがあり、食堂やホテル、デパートが入ったビルが立ち並んでいる。活気がある町だ。今晩は下関のビシネスホテルに予約を取ってある。とりあえず夕食を。ふぐは冬場の魚の様で今は旬ではないらしい・・・。駅前にもふぐ料理屋があるのだが予算がとにかく高くて諦め、普通の料理屋で定食を頼んだ。そしてチェックイン。テレビをつけると「学校へ行こう!!」をやっていて、とにかく面白いので笑い転げていた。それが終わるとNHKのプロジェクトXX。今回は新幹線の車両開発に携わった方々の話をしていた。45分ではちょっと時間が足りないような印象を受けたが貴重な映像があったりと見る価値はあった。10時に就寝。明日は早くから動くので・・・。


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