2日目、6時に起床。まだ外は暗い。日が昇るのを待って7時にホテルを出る。そのままはりまや橋の交差点へ向かう。ホテルは高知駅の近くにあるので高知駅前からくる電車を眺めながら歩くことになる。
駅前線蓮沼町付近を行く210。高知駅前〜梅の辻間はセンターポール化・電線地中埋設が行われておりかなりすっきりとした空間になっている。
はりまや橋交差点に着いてから電車を眺めることにする。はりまや橋交差点では電車が東西南北十字に交差する。土電の電車は相当数が広告電車となっていて色とりどりの電車が見られて飽きることはない(^_^) 下はほんの一例である。
2月14日に確認した電車の塗装
201 アステル | 202 共和トランクルー | 205 アンパンマン | 206 標準(シルバー人材) |
207 標準 | 208 ポートピア土佐 | 210 高知けいりん | 211 税金 |
212 NTTドコモ | 213 標準 | 215 旧標準 | 216 標準 |
220 土佐電トラベルサービス | 221 標準 | 1002 標準 | |
801 県人権啓発センター | 802 標準 | 803 オリエント貿易 | 804 標準 |
701 ローンニッシン | 702 ガリバー | 703 イラスト? | 501 はらたいらイラスト |
601 ダイホーコンストラクション | 602 パールライス | 603 標準 | 604 こくみん共済 |
606 英会話はNOVA | 607 公文式 | 608 デンキのダイナマイト | 609 標準 |
611 ホームセンターハマート | 612 標準 | 613 リゲイン | 615 土佐赤牛 |
610 ドリーマーベイシャトー | 617 高知空港スイミング | 618 穴吹興産 | 620 日立ビルシステム |
621 高知県(年金) | 623 JAS | 625 標準 | 627 クール宅急便 |
628 ポートピア土佐 | 629 標準 | 624 NOVA | 631 標準 |
交差点を見ていると、日中は高知駅前ー桟橋通5丁目、後免町−鏡川橋(朝倉)、知寄町3丁目−伊野という運用をしているのだが、中には知寄町から桟橋方面、鏡川橋方面から高知駅前、桟橋から鏡川橋といった動きをする電車もちらほら見られた。電車ウオッチングの間、バスもひっきりなしに通るが、バスの古いこと古いこと(笑) 下の写真のバスは確か20年ぐらい前のデザインではなかろうか。
8時35分で電車ウォッチングを切り上げてバス停へ向かう。このあと桂浜へ向かうのだ。バスはタイミングよく8時45分に現れたので乗り込む。バスは最初のうちは土電の桟橋線に沿って進む。桟橋通4丁目付近まで来ると入庫の電車が3両ばかり固まっていて入庫を待っていた。女性運転士が方向転換のため運転台を移動するところを目撃。バスはトンネルをくぐり狭い道を抜け、やがて桂浜に着いた。
桂浜を歩く。台風などの時などにテレビ中継でよく見掛けるが実際に歩くのははじめて。なんとも風光明媚な砂浜ですね。
ここには水族館・土佐闘犬センター・坂本竜馬記念館などがある。海岸散歩も飽きたしお土産屋に入るとそこに闘犬センターとか言うのがあるらしい。1600円だかで闘犬とあと2つばかりみられるという。時間も余裕があるので尾長鶏と闘犬を見てみることにする。闘犬といっても観光客相手のデモンストレーションみたいなものであったが、すんごい迫力。闘争心がものすごい・・・。数日前にスカイパーフェクTV!の某チャンネルで「ドカベン」をやっていてその中で土佐丸高校の選手がトレーニングで土佐犬に向かって行くなんちゅうのがあったが(笑) とてもそんなことは無理だ(^_^;;
左の写真の犬は超大型級の犬で横綱、健龍というそうな。体重が80キロ。すげ〜〜。
このあと横綱は退場し小型犬が2頭出てきてファイト始めたんだけど、とにかく噛み付いたら離さないこと離さないこと。噛まれてるほうもひたすら耐えて反撃しようとするし。あくまでも観光用デモンストレーションなんで時間で途中終了してしまったんだけど一見の価値はありました(^_^)
その後、坂本竜馬記念館へ。竜馬に関するいろいろな資料があって見るかいのあるところだったのですがあいにく時間が残り少なくなってしまったのが残念。途中で切り上げて退場しバス停へ。バスではりまや橋へ向かう。
で、途中気分が変わり桟橋通5丁目でバスを降りる。目指すは土佐電鉄の車庫。外から覗いて写真を撮ろうとしたのだがズームのないカメラではどーにもこーにも(^_^;; 「部外者立ち入り禁止」と物騒な看板立っているし。そこで今度はすぐ横にあるお店で1日乗車券を買おうとしたら、「本社で買ってください」とのこと。
それじゃ、行くか。本社に入り見かけた係の人を捕まえて、一日券を購入した。一日券といっても市内エリアに限られるもので660円。まぁ記念なので(^_^;; そのついでに「写真撮らせてもらってもいいですか」と尋ねたらOK。そんなわけで少しだけでしたが撮らせていただきました。ありがとうございましたm(^o^)m
目の前に外国電車が1両停まっている。こいつが動くのかと聞いてみたところ、1時半に出るという。らっきぃ〜〜。そんなわけでお礼を言って本社を去り、はりまや橋のバスターミナルへ。バスの時間を確認すると2時・・・厳しいなぁ。とりあえず桟橋通2丁目に戻る。ここは歩道橋があって撮影するにも狙い目と見た。
土佐電鉄車庫全景。 桟橋通4丁目にある。 |
桟橋通2丁目より。 車両は212。 |
ノルウエーオスロ市電198 土佐電鉄には他にも4両(本)の 外国電車が存在する。 |
198の車内を撮ったところ。 中央に乗降デッキがあり前後で 対称になっている。ツーマン。 |
しばらくここで待つ。そしてしばらく待ちうけて198に乗り込む。どう見ても日本的でない車内(^_^;; いい感じだにゃ。わずかではあるが車内を堪能しましたm(^o^)m はりまや橋で降り、バスターミナルへ。13時50分、バスの時間までギリギリだ(^_^;;
2時ちょうどの室戸岬ホテル行きバスに乗る。急行便らしい前1つしかドアのないイスたくさんなバスだ。満席ではないがかなり乗っている。バスは最初国道32/55/195号を土電と併走しながら走るが、やがて土電/195号から離れていった。国道55号は片側2車線の幹線。沿道には各種小売店が建ち並んでいる。バスは途中高知空港へ立ち寄り、また55号へ戻った。物部川という大きな川を渡る所で左手に大きな橋梁が見える。建設中の土佐くろしお鉄道阿佐線だ。建設中のこの路線を道路地図を眺めながらたどってみよう。なお、かつては軽便鉄道で安芸までの路線が存在した。この線路跡も残っている。
物部川を渡った後、線路は野市町を通り、国道55号と立体交差して右(海)側に出る。赤岡町で海岸近くに出てそこで建設中の高架橋と併走する(写真)。
この併走区間はかつて軽便鉄道が走っていた線路跡の土地を利用したらしく、高架橋の下には所々に小川を渡る橋台の跡が見られる。夜須町まで来ると山が海岸まで迫ってくる。阿佐線は国道55号を乗り越え山側をトンネルで抜けている。一方軽便鉄道の跡は55号の海側を併走している。芸西村に入り、海岸まで迫っていた山が内陸に引っ込むと、ふたたび阿佐線が55号を跨ぎ、廃線跡とともに海側の段丘へ。もっともこの区間でも高架橋になっておりかつての路盤をそのまま使ってはいない。しばらくそのままだが再び山が迫ってくる。阿佐線は再びトンネルへ、廃線跡は自転車道となっていて海側を併走する。山が引っ込み、再び海側へ、山が出てきてトンネルへ、を繰り返す。安芸市内に入りちょっとで安芸線がトンネルから出てきて55号と併走する。そしてまもなく安芸のバスターミナル。このバスターミナルの北側に阪神タイガースのキャンプ地がある。時間があれば寄りたかったなぁ〜。バスはここから各駅停車になる。安芸市内では阿佐線は北側を走る。川を渡ったところで阿佐線が接近し、再び海側へ。海側をしばらく地平で走るが、山が接近してくると再び高架に上り山側に入ってトンネルに入る。安田町に入ると線路は山側奥に入り55号からは見えなくなる。田野町に入る。国道が海岸から離れた街の中心部で再び阿佐線が出てくる。そして55号を跨いで海側へ。川を渡って奈半利町。ここで線路は途切れるようだ。そこから先、線路用地らしきものは何もなかった。また山が海岸線に接近してきて線路を敷く用地もない。山と小さな集落を繰り返し、室戸市街地へ。ここまで来ると既にバスの車内は数人といったところ。漁業の町らしく漁港が見える。国道は海岸線沿いを走るがバスは集落の中の狭い道を抜ける。集落が途切れ、再び55号へ。しばらくして室戸岬へ着いた。
室戸岬のバス停。室戸岬にはお土産屋などといったものが存在せず、ただこのバス停があって中に入るとおばあちゃんがいて猫と戯れているというなんとも不思議な場所。いわゆる観光地につきものなものは何にもない。ううむ(^_^;; |
日没が近い室戸岬。岩ごつごつの荒涼な海岸線。 |
海岸線から灯台側を見たところ。 |
土佐藩士の銅像が立っている。 |
とにかく何もない・・・。こんな観光地もあるんだね(笑) 観光らしい動きは30分で切り上げ甲浦港行きのバスを待った。来たバスは観光バスを路線用に格下げしたような感じのもの。立派なのは結構だが(^_^;; 数人が乗っていたが徐々に降りて行った。途中まではところどころ集落があったものの途中から集落も消えて断崖絶壁の海岸線を進む。6時25分。日も暮れてしまった。甲浦駅で降りたのは私一人。バスの乗客はあと一人だった。周囲には何もない。木をふんだんに使った、立派だが無人の待合室があるのでそこで待つことにする。やがて列車の時間が近づいたが誰一人来ない・・・。私は階段を上り、列車に乗ることにした。
写真:阿佐海岸鉄道・甲浦駅にて 車両はASA−201
この阿佐海岸鉄道、元々は国鉄時代に牟岐から室戸市を経て後免まで至る鉄道として計画された路線の一部である。牟岐から海部までは完成後牟岐線に編入されたもののその先は国鉄再建の中で凍結され、後に第三セクターの阿佐海岸鉄道として開業した。この計画路線の後免側が土佐くろしお鉄道阿佐線として建設が進められているのは先述の通りである。ただ阿佐海岸鉄道もまた赤字に悩んでいるようで、路線が短いものの年間5000万円の赤字が出ていると聞いている。
列車に乗ったのは私一人だった。まさしく私一人の貸し切り列車。貸し切りという優越感はあれど、「こんなんでやっていけるわきゃないわなぁ」とも思う(^^;; 列車は高架橋の上を走る。しばらくしてそこそこ長いトンネルをくぐり宍喰駅。ここに阿佐海岸鉄道の本社がある。そこからも高架橋やらトンネルやらで海岸沿いを走る。最後に長めのトンネルをくぐって海部駅に着く。途中に1駅あるだけ、わずか8.5Kmの短い路線である。270円では燃料代も出るまい・・・。海部に着いてすぐにJRの徳島からの列車が到着する。さっき乗ってきた阿佐海岸鉄道の列車はJRからの乗り継ぎ客数人を乗せて発車して行った。
これから乗る徳島行きはまだ少し時間がある。キハ40単行のワンマン列車である。しばらく待って、阿佐海岸鉄道のさっきの車が戻ってきてからの発車となるが、乗り継ぎ客は誰もいなかった。列車の車内は私を含め数人。4人掛けボックスシートを1つ占領する。牟岐線は海岸には近いものの山の中を走る区間が多い。しかし阿南市内に入るとトンネルもなくなり平坦な地形へと入る。今日の宿は羽ノ浦駅近くの友人の家である。彼は私の鉄道好きをよく分かっており今回の乗り潰しというのも十分承知している。いろんな遊びの話・仕事の話とかして寝ることにした。
この後は牟岐線、高徳線、瀬戸大橋線と北上、伯備線で新見に至り、芸備線を広島まで乗り通して広島の友人宅に泊まり、その翌日帰るという行程でした。