清水駅見たままレポート
(現地確認:2001.1.27(土曜日) ・ 作成:2001.4.22)
静岡県内でも貨物取り扱い駅は激減し、今や三島・沼津・吉原・比奈・岳南原田・富士・清水・静岡貨物・西浜松のみとなりました。この中で今回は清水駅を紹介します。
清水駅はかつては東燃や清水港線からの貨物列車でかなり賑わっていました。しかし、国鉄末期の貨物列車合理化で大幅削減された上、JR化以降も取扱先駅の廃止が進んだ結果、現在では週3回(火・木・土)に数車程度の取り扱いとなってしまいました。現在では東燃ゼネラル専用線より潤滑油が1回辺り2〜3車(タキ35000を臨時種別変更して使用)、行き先は安善・汐見町です。また新南陽からPPG(ポリプロピレングリコール)を積んだタキ3900(3932)、タキ8550(残り1両となった8559)が到着します。
清水に到着する貨物列車は静岡貨物からやってくる762レ、朝8:20に清水に到着します。
1/27 762レ
DE10−1586 (JR貨物 愛知機関区)
タキ36071 NRS
タキ35789 NRS
762レは上り待避線に入り、一旦停止。誘導の係員を乗せて引上げ線に入ります。引上げ線から上りの側線に入っていたタキ3932に連結します。
連結後、引上げ線に引き上げ、本線列車の通過を待って下り4番線に入り3車を一旦留置します。
機関車は下り3番線を通過して下り引上げ線に入り、授受線の3車と連結します。
今度は4番線に入り、先程の3車と連結。再び授受線に入ります。
2車を留置し、残り4車を率いて下り1番線へ。8:50頃、入換終了
これで763レの組成が完了し10:10の発車まで待機する事になります。
763レ
DE10−1586
タキ35882
タキ35775
タキ35646
タキ3932
PPGの取り扱いは上り側線の下の写真の場所でタンクローリーを横付けして行われます。
なお、下の写真は2001.2.26撮影のもので貨車はタキ8559。走行中の列車の車内からの撮影のため思いっきり写り込みしてしまいました(;_;)
同じく2.26の写真。タキが2車留置されています。タキのはるか向こうには富士山が見えます。写真のタキ35995は清水に出入りしている中では唯一のニヤクコーポレーション所有車。
これまた全国的に見ても数少ないと思われるモービル石油のタキ35882。常備駅も清水駅となっていて貴重な存在。
タキ3932 石炭酸(臨時専用種別:PPG)専用車。
※補足 清水駅の取り扱いは2001.6月末をもって潤滑油輸送が終了となり、PPGの方も12月で終了となりました。今や東側の側線は退避線1本と後日整備された保線機械の留置線を残して完全に撤去となり、北西側(上り側)の側線も撤去されています。駅自体も橋上駅舎となり東側は駅前広場が新たに整備され、この当時の状況とはすっかり変わってしまいました。