御殿場線前面展望 御殿場〜富士岡
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御殿場 起点35.5Km 駅間6.6Km 明治22年2月1日開業
御殿場線沿線最大の都市、御殿場駅の玄関口である。ここから富士山麓や箱根、山中湖/河口湖方面など各方面へバスが出ていて交通の要衝になっている。駅の東口からは新宿へ向かう小田急高速バスが発着する。また駅前は商店街となっている。市内には高校が3校あり、高校生の乗降も多い。またちょうど駅の辺りが線内ではもっとも標高が高く約450Mである。
かつては補助機関車の解結をする駅として重要な駅だった。かつての特急「燕」では走行中解放を行っていた。
2面3線あるが2番線は御殿場折り返しの列車が発着することが多い。東側の側線2線は電車の留置線となっている。またかつては貨物扱いもあったが昭和57年11月15日改正で廃止となった。ただしその後も変圧器を積んだ大物車が何度か来ている。かつての貨物側線のうち北側は跡形もなく撤去され自転車置き場等になってしまった。南側は御殿場工務所がある関係で保線機械がよく止まっている。
御殿場駅2番線より。ホーム先で分岐するY線はかつて急行あさぎり号が折り返しの間待機するのに使用されていたが現在は使用されていない。
2005.10.15撮影のものだが御殿場駅構内では信号工事が行われていたようだ。下り側の側線2本は国府津方に仮設の車止めが設置されている。また所々で信号用ケーブルが仮設の状態になっていた。下り出発信号も見ての通り新設のものが横を向いていた。
左の線路は下り引上げ線。一見すると複線区間にも見えるがしばらく先で車止めとなる。右の線路は保守用車の車庫である。ここからは沼津に向けて徐々に下っていく。相変わらず25パーミルという急勾配である。
御殿場駅からの左カーブが終わると直線区間に入る。御殿場変電所(エアセクション)を通過してすぐ東名高速道路をくぐる。写真には写っていないがすぐ右側を県道沼津小山線(旧の国道246号)が併走する。
東名高速道路をくぐってしばらく先で右にカーブする。カーブが終わって直線に入ると南御殿場駅。南御殿場駅構内だけやや勾配がゆるいようだ。
南御殿場 起点38.2Km 駅間2.7Km 昭和37年7月20日開業
片面ホームだけの無人駅。駅前には県道沼津小山線が走っていて農協とローソン・車の修理工場がある。集落には農家が多い。近年ホームが整備され車椅子用のスロープや点字ブロックが備え付けられまた送迎車の停車レーンも設置された。
南御殿場駅を出ると左にカーブする。勾配は25パーミル。カーブが終わり直線になってすぐのところで県道沼津小山線をオーバークロスする。
県道を跨いだ後、右側を見ると田園地帯となっており富士山を眺めることができる。
この辺り、右は田畑が広がり、左手は県道沿いに住宅地が広がっている。10月ということもありススキが白い穂を出していた。この写真の奥の右カーブの辺りからロングレール化されている。
右カーブが終わってからも右は田園地帯、左は住宅地となっている。そのまま進んで富士岡駅。ロングレールはここまでとなっている。左手に場内信号機があるが、かつて行き違い設備がなかった頃はこの左側の空き地にホームが設置されていた。現在のホーム・跨線橋は平成元年に新しく設置されたものである。
御殿場線のほとんどの交換駅(下曽我・谷峨・山北以外)には安全側線が設置されているが、なぜか安全側線まで架線が張られているのは不思議だ。上り線の右側が若干高くなっているが、かつてスイッチバック線が設置されていたところである。
富士岡 起点40.6Km 駅間2.4Km 昭和19年8月1日開業
昔はスイッチバック式の信号所だった。御殿場−裾野間も25‰の連続勾配が続いているのでスイッチバックでないと止められなかったのである。それも昭和43年の電化とともに廃止となりその後長らく片面ホーム1面だけの駅であった。平成元年に行き違い設備の新設工事が行われ現在の駅となった。片面ホームは駅舎の北側(図の右側)にあったが現在の島式ホームは南側に新設したものである。かつてのスイッチバック跡の盛土は行き違い設備工事の際に一部崩されたもののほとんどの部分はそのまま残っている。
富士岡駅ではホームから富士山を眺めることができる。ただ第2東名の工事が進行中で下に見える白い橋脚が気になるかも?
対向列車到着。この駅の下り線は交換設備設置前からの本線をそのまま使用しているためポイントでの速度制限がないが上り線は進入・出発とも制限を受ける。右に見えるススキだらけの丘はスイッチバック線の跡。
※このページをご覧になった方より指摘がありまして、下り線は進入・出発ともに制限100km/hとのことでした。ご指摘頂きましてありがとうございました。2006.6.4追記
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